【速報】2008年創業の米、カリフォルニア州サンタモニカのゲーム大手のActivision Blizzardアクティビジョン・ブリザード(NASDAQ ATVID)は1月24日(現地時間)、米Googleと複数年の戦略的提携を結んだと発表した。
Googleとの戦略的提携には2つの大きな目的がある。まずはすでに1億人以上のプレイヤーが存在し、今後市場拡大が見込まれるeスポーツ市場への関与。今回の契約の中で明らかになったのは、Google傘下のYouTubeが、Activision Blizzardのeスポーツリーグの中国を除く世界での独占ライブ実況権を獲得したということ。今までは米Amazon.com傘下のTwitchでこれらのリーグを実況していたから巨大プラットフォーマー間で金銭による獲得合戦が進んでいたものと思われる。世界最大の動画プラットフォームYouTubeでの配信によってますます認知度が上がると同時に、Googleは膨大な広告収入、あるいはeスポーツ層のデータを取得することになる。
Activision Blizzardは、「Overwatch」「Heroes of the Storm」「Hearthstone」「Call of Duty」などのリーグ開催で知られている。YouTubeでの初のリーグ実況は1月24日からのCall of Dutyだ。もちろん、リーグ中継は各ゲームの公式YouTubeチャンネルで実況された後、チャンネルにアーカイブされる。
二つ目の提携はGoogle CloudがActivision Blizzardの優先ゲームホスティングインフラになるということだ。Google Cloudの採用により、オンラインゲーマーは低レイテンシーでパケットロスの少ない高品質のネットワークでゲームを楽しめるようになるとしている。Activision Blizzardは発表文で、「Google Cloudの信頼性の高いグローバルフットプリント、高度なデータ分析とAI機能、オープンソースへのコミットメント、ゲームの革新のためのプラットフォームを構築していることを評価した」と語った。
ちなみに中国テンセント社は2016年時点で同社の株式の約5%を所有しており、巨大グローバルプラットフォーマー2社が同社を大きく支援することになったことも興味深い。
eスポーツの盛んな米国、中国でますます市場を広げるだろう。

  











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