ラファエル、アカウントBANされた理由
軽妙なトークと過激なチャレンジ動画、ヤバめアダルトコンテンツ系などが人気で、チャンネル登録者数が200万人を突破していたYouTuberのラファエル、彼のメインチャンネルが突然のアカウント停止措置、いわゆる“BAN“を受けてしまった。(1月22日)
理由は3回にわたるGoogleからの指導に従わず、過激系動画を投稿し続けたため。これはよく言う「Google八分」ならぬ「YouTube八分」だろう。Google八分とは検索しても、Googleの検索結果に出ないもの、つまり検索BANである。ネットにコンテンツを上げたとしても、Googleがインデックスしない、つまり検索しても表示されない、存在しないと同じ意味なのだ。これもまたGoogleが独自の指針で決めている。また同様にGoogleからブログなどでの広告収入を得るアドセンスにもBAN行為がある。
以前から性的なコンテンツ、著作権侵害、危険行為、暴力行為、プライバシーの侵害、差別やいじめを助長する内容などを禁止してきたYouTubeは、今月16日付でルールをさらに厳格化。死亡のリスクが伴うチャレンジ、けがや身体的危害をもたらすリスクを伴う危険なチャレンジへの未成年者の関与、また身体的な危険にさらされていると犠牲者に信じ込ませるいたずらや、実際に身体的危害をもたらすいたずら、未成年者に精神的苦痛を与えるいたずらや虐待的ないたずらについて認めないという方針を示していた。
自由を失ったYouTubeはどこに向かうのか?
ラファエルの投稿は、確かに時に過激で、危険を伴ったり、社会的なモラルを欠くものも多く、200万を超える登録者という影響力を考えれば、今回のGoogleがとった措置はやむを得ないものと思う。ただ過激だ、刺激的だということが、大きな原因ではあるが、それ以上に思うこともある。それは一部のユーチューバーにはびこるお金の価値に対する軽視の風潮だ。大金をゲームのように扱い、高級車をおもちゃのように扱う。ユーチューバーとして成功し高額な収入を得ること、新しい働き方をもたらすことはいい。しかし、その成功に浮かれお金を視聴者の興味好奇心の対象として扱うことが正しいこととは思えない。
一方でラファエルは人気ユーチューバー、ヒカルとの対談で、YouTubeの規制の中で作ることは、テレビ局の番組がが多くの規制の中で作られていることと同じことになって、YouTube自体のコンテンツが魅力を失うことを危惧すると語っている。ここまでYouTubeが世界で支持されたのは、マスメディアのフィルタリングのない自由で創造的なコンテンツが支持されたことも大きい。YouTubeの規制が度を過ぎて、表現の自由までも奪ってしまうことにないことを願いたい。
ラファエルは「人々に迷惑をかけることはなく、エロ系や怪しい企業案件は一切やらない」「過激な動画は一切止め、クリーンで夕飯時に家族の方が揃って見れるようなチャンネルを目指す」と語ったという、それでもラファエルを支持すると言い切れるファンはどれぐらいいるだろうか?

  












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