ガーシーchはバンされたか?
ガーシーこと東谷義和氏が参議院選挙で当選の報を受け、「ガーシー」から「ガーシー先生」となりました。この衝撃を隠せない人も多いことでしょう。しかしYouTubeなどSNSの支持者の数とそれを実現性た彼のYouTube戦略を知れば納得がいきます。7月の投稿で、ガーシーchのアカウントバンの危機とその可能性の高さをお伝えしました。ガーシー(東谷義和)自らら、YouTube(Google)からの警告を受けていることを動画内で伝えていたからです。その直前にはTwitterアカウントがバン(停止)されていました。その原因とされるのが、ガーシーがTwitterで発信した一部上場企業M社長によるウクライナ人パーティに関して、楽天会長三木谷氏がよりによって反論したことにより、M社長とは三木谷氏であることが公になったことから始まったガーシー(東谷義和)対三木谷 のバトルです。三木谷氏は楽天グループという巨大なデジタル広告主の立場を利用し、デジタルメディアへの圧力をかけたと想像できます。これはあくまで想像の域です。
ガーシーのとった戦略とは?
Twitterのアカウントを停止させたとなると、当然次は情報発信の影響力からYouTubeアカウントが狙われるはずです。その流れでのガーシー本人へのGoogleからの警告は、チャンネルバンされることが容易にこれも想像できました。しかしここでガーシー(東谷義和)がとった戦略は、警告された動画コンテンツ含めほぼすべての過去投稿コンテンツを非公開設定し、つまり Googleの警告にすべて従ったわけです。これによりGoogleはガーシーのチャンネルアカウント自体をバンする理由を失ったことになります。今日7月10日の時点でも、ガーシー(東谷義和)のチャンネルアカウント、東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】は存在しています。
東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】
ガーシーのYouTube戦略
ただ、YouTubeの発信力を失ったかのように見えるガーシーですが、実はそうではなく、ガーシーファンならご存知の通り、彼には彼の親衛隊である「切り抜き部隊」が存在し、日々ガーシーの動画コンテンツを編集し「切り抜き部隊」自らのチャンネルアカウントでガーシーの発言を発信しているのです。ガーシーによればそのは500人にも及ぶ規模だそうです。
「切り抜き動画」は著作権者と動画収益を分配しあう仕組みで、最近は手軽な副業として注目されています。ガーシーだけでなくひろゆきなども有名ですね。あとは海外の人気コンテンツを編集・日本語化することで、自ら撮影することなく 日本向けにローカライズ化するだけで、収益を得ることができる場合もあります。
この「切り抜き動画」の仕組みを使って、ガーシー(東谷義和)はYouTubeライブ配信あるいは比較的安心な(ガーシーにとってバンされにくい)TikTokなどを使って日々コンテンツを生成、それを「切り抜き部隊」が拡散するという方法で、今回の危機を切り抜けたのです。この「切り抜き部隊」はまさにデジタル親衛隊とも言える精鋭部隊で、彼らも再生回数が増えると収益を得られるため、YouTubeアルゴリズムに基づいていかに見られるかを研究し、#やコメント文言、動画投稿のタイミングやクリック率の高いサムネイル(おすすめ関連動画に出るバナーのひょうな一枚のクリエイティブのこと)に工夫を凝らし、再生回数を増やしています。
この仕組みはYouTube戦略上も非常に有効な手段として、我々も学ぶべきでしょう。
コンテンツをシェアしてもらう、これがガーシー(東谷義和)のとったYouTube戦略です。この戦略を企業もYouTube戦略として活かすことも可能かもしれません。自社の動画コンテンツを自由に使えることで一般クリエイターがこぞって使うことで商品認知の手助けになることや、アマゾンアフィでもクリエイターが商品説明の動画を制作することなく、切り取って使ってもらうことで、販売増につなげられるかもしれません。YouTubeでのマーケティング戦略は常に変化しています、コンテンツを如何にして効率よく展開するか? ここが極めて重要だということをガーシーの戦略から学ぶことができます。

  











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