Creator InsiderによるとYouTubeから、Badボタンというか、その動画に対する評価“よくないね”ボタンが消える可能性が出てきたと伝えています。悪意ある低評価をつけることへの対策とのことです。そもそもこうしたいいねボタンはFacebookも同様に“よくないね”を検討したものの、悪意の“よくないね”がはびこること、を考慮して不採用な経緯もある。
YouTubeには、ユーザーの評価基準として、“いいね”ボタンと“よくないね”ボタンの2つが用意されています。これは動画投稿者、Youtuberが事前設定できるものではありますが、やはり“いいね”を増やすと、YouTubeのレコメンデーションの一つの要素、またそれを動画を見る前に、見るか見ないかの評価を視聴者がする要素でもあるだけに、外したくはない機能です。ただそれを逆手にとって、悪意のあるユーザーが“よくないね”を押しまくることで、その動画を「見させない(レコメンドさせない)」「見ようという気にさせない」などを狙って“よくないね”ボタンを押す、時には集団で押す「よくないね集団(dislike mobs)」が存在することも事実です。
YouTuberへの妬み、ライバルアーティストや政治活動へのネガティブキャンペーンなど、運営側には重大な問題になっています。
“よくないね”ボタンがなくなる?
YouTubeでプロジェクトマネージメント・ディレクターを務めるトム・レオン氏によると、“まだまだ議論の段階”ではあるものの、低評価の選択肢そのものをなくしてしまうというプランも検討されているようです。とはいえ、このプランでは逆に動画の質の低さを可視化できないため、現実的とは言えなさそう。この他には、低評価をつけた「理由」をチェックボックスから選ぶよう要請する、動画の25%以上をみていないユーザーは低評価ができないようにする、などが議論されている模様。ボタンを押したアカウント名を表示させたりするのもありなのではないか? ヤフーの掲示板投稿のように、一部アカウント名を表示させることでもそうした悪意のあるユーザーは排除できそうだが。
いいね、よくないね そもそもボタンは続かないだろう
すでにウェブのSEO対策もGoogle検索アルゴリズムとして、読了率(特定のウェブページを訪問したユーザーが、どれくらい記事を最後まで読んだかを示す指標)や再訪問率などを考慮していることを考えれば、YouTubeの動画もそうした指標で動画の品質を評価していることは間違いなく、人間がつけたいいねボタンの評価とYouTubeがシステム(AI)で評価する相関関係を見ている段階だと思われるため、いずれ、投稿した動画の評価はYouTubeが自動で算出、掲載されるようになるだろう。

  












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