タイラーオークリー、1989年3月22日生まれの29歳、今から11年前の2007年10月に初めてYoutubeに動画を投稿。それ以来登録チャンネル数は全世界から780万近くにも及び、例えるなら彼一人で日本の読売新聞購読者数873万人レベルまでだということ、タイラーと読売新聞の勢いを考えれば、逆転することはまず間違いない。そして皆さんの興味関心は、それだけの視聴者ファンを抱えるとどれだけの収入をYoutubeから得ているか?その答えは16年で600万ドル、つまり日本円で6.8億円に及ぶ。これはあくまでYoutubeからだけであって、今彼はテレビや講演、様々なイベントやマーケティング活動に引っ張り凧であり、その収入は10億円を超えても不思議ではない。しかし、読売新聞社の売上を考えれば、そして彼の全世界への影響力と比較しても、10億円は安すぎる収入だろう。
 社会を変えたタイラーオークリー、それは雨の日の投稿から始まった
2007年、10月ミシガン州立大学に入学した彼は、大学初日雨の日にYouTubeの動画をアップロードした。低画質のウェブカメラに背景には寮の二段ベッド。ここから彼は11年間、何もぶれることなく動画を投稿し続けた。最初はカメラの向こうには3人の友人しかイメージできてなく、共通の話題や今日起きた出来事を友人に話す感覚でアップし続けた。身長165センチの小柄な彼は目立つ存在ではなく、ただおしゃべりが好きなどこにでもいる普通の大学生だった。2011年、不景気な中、彼は就職活動をするものの、満足のいく仕事には就けず、最終的にはサンフランシスコのソーシャルメディアを管理するという地味な仕事にありついた。しかし当然ながらその仕事には満足せず、「どうせなら好きなYouTubeの仕事に一日の時間を使ってみたい」と動画クリエイター、自らのキャラクターや存在をクリエイトする仕事に集中することにした。大学生活の合間に、また社会人ではビジネスの合間に行なっていた片手間のクリエイティブな活動を起床してから寝るまでの間、全ての時間に使えること、彼は様々なことにチャレンジした。動画サムネイルの作り方、高画質ビデオへの挑戦、コメント編集、ジングルや音楽へのこだわり、ソーシャルメディアでの交流など、一気にビデオクリエイター、ユーチューバーとしての密度が上がりはじめた。無論この頃にタイラーが、まさか世界ベスト5、年収10億円のユーチューバーになるなど知る由も無い。
(つづく)

  









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